英語嫌いの私はどうやってTOEIC 990点まで来たのか?
TOEIC試験を受けるまでに一日も英語圏の国に留学も旅行もしたことなかったのに?
5ヶ国語話せて、TOEIC満点の私は「語学の天才」と言われることがありますが、
結論から言いますと、シンプルな4つのステップを踏んだだけです。
その後、同じステップをスペイン語の勉強の時にも踏んだら、スペイン語試験1級に合格できた!(正確に言うと、DELE C2に合格)
誰でも簡単に真似できるので、どうぞ真似してください!
英語なんて、最初は大嫌いで全くできなったし「何この意味わからん言語??」と思ってました。
こちらの記事で自分の英語との付き合い、「TOEIC 990点までの道」について惜しまず公開します。
- 英語が大嫌い
- 英語に自信がない
- 英語が勉強したいけど、どうすればいいかわからない
少しでも当てはまるなら、最後まで読んでみて。
TOEIC990点までの道は4つのステップから成り立っているので!
小学高の時代:アルファベットを何度も勉強し直し
ロシアでは英語を小学高から始めます。(少なくとも大昔の1990年代はそうだった)
ただ、私の田舎町の学校でなぜか英語教師が数ヶ月に一度入れ替わっていました。
なぜかすぐ辞めたりして。学校が呪われてたかな?
小学高の時代は次から次へ新しい教師が来て、
「これからこの教科書を使います」
って、各先生は自分のこだわりの教科書で教えようとしていた。
その当時、英語の授業がかなりカオスだった。
前の先生が辞めると、まず、数週間先生なしで英語の授業自体が成り立たないし。
新しい先生が来ると、まず挨拶とか、自己紹介とか、新しい教科書の調達等、授業が本格的に始まるまでに時間がかかるし。
また、各先生はいつもアルファベットから英語を教え始めます。
2〜3ヶ月ごとにまた「ABCDEFG…」を教わって、アルファベットの先へ進んだことがなかった。
- I do
- You do
- He/She does
のような基本的な文法に踏み込んだこともなかった。
その時の私の英語のイメージは「0」でした。
アルファベットしかやってなかったし、嫌いでも好きでもなく、難しいのか簡単のかも分からなかった。
中学時代:英語が無理!!大嫌い!
中学校になると、やっとコンスタントの先生が付いてきた。
教科書も1つのに決まって、先生も長くいるつもりで本格的に教え始めました。
そこ初めて英語の恐ろしさを知った私。
- Three と書くのに、「スリー」と読む。
- There と書くのに、「ゼアー」と読む。
どう見たら「スリー」にも「ゼアー」にも見えないじゃん!!
なんで発音が文字と全然違うの??
(フランス語はもっとひどいけど、その時は英語しか知らなかった)
ちなみに、ロシア語は「書く=発音」なので、その世界しか知らない子供にとって英語の「three=スリー」は衝撃的だった。
英語のスペルテストでギリギリ「可」レベルの合格か「不合格」ばっかりだった。
また、中学校でやっと文法が始まった。
ここでさらに地獄が始まった。
ロシア語には「a, the」なんかないので、英語ではなぜ「a table, the table」が存在するの??
そんな無駄なことしなくてもtableは「机」で変わりがないじゃん。
英語のスペルも文法もこんなにロシア語と違って、私の頭が完全にパンクした。
心も折れてた。
英語の授業の前に毎回パニック状態。
この言語、意味がわからん!!
中学校は他の科目の成績は全て「優」だったのに、英語だけが「可」。
お母さんまで学校に呼び出されて。
ちなみに、同じクラスで英語ができてた子供何人かがみんな英語の塾(家庭教師)に通ってた。
お母さんも、仕方ないので、英語が私の成績の足を引っ張らないように週一で家庭教師に通わせてくれた。経済的に厳しかったのに。
家庭教師と一緒に英語の基本的な文法をしっかり習った。基礎さえ覚えたら、後で結構楽になった。
家庭教師のおかげでやっと
- I do と
- He does
のような文法の使い方を覚えた。
また、 I am doing とI doの違いも覚えた。
これぐらいの基本的な文法をまずしっかり徹底的にやった。
そうすると、学校の成績がグーンと上がった。
「可」から「良」、そして、「良」から「優」に徐々に変わった。
ちなみに、英語の文法をしっかりと基礎から覚えるにはこの本がおすすめです:
なんか、日本限定版もあるみたいですね。
そして、高校時代に英語が好きになって人生が変わったエピソードがあります。
高校時代:英語が好きになった奇跡
最初に背景を教えておかないと、英語が好きになったきっかけの「奇跡」が伝わらないでしょう。
まず、私の田舎町は人口10万人ほどしかなく、当然外国人が一人もいません。
学校の英語の先生は全員ロシア人です(ロシア語なまりの発音で英語を教えてる)。
1つだけ、お金持ち向けのプライベートスクールがありました。
なんと、その学校だけがネイティブ先生をわざわざ海外から呼び出したという。
知り合いの知り合いから、私は奇跡的にその先生に会うことができた。
その子はイギリス人で、結構若くて、短期的にそのプライベートスクールで英語を教えに私の田舎町に来たらしい。
彼女の英語のプライベートレッスンは、当時の私の町の相場より5倍以上だったので、一人でとても受けられない値段だった。
もう一人のクラスメートと二人で半分こして、イギリス人の子と数回英語の授業をやってみたのです。
ネイティブの子と話すのが面白すぎて英語が好きになった!
というより、彼女が喋ってることの半分以上理解できなかった。
理解できないからこそ英語をもっと勉強しなきゃ!
ネイティブと喋れるようになりたい!と思って、英語を頑張ろうと決心。
イギリスの子が明るくて面白い人だったので、内容が理解せずでもレッスンが楽しかった。
(ちなみに、彼女が一言もロシア語ができなかった)
イギリスの子のレッスンを3回ぐらいしかできなかったけど、それが私に大きな影響を与えた。
それまでに外人に会ったことがなかったからこそ、
田舎町でネイティブがいなかったからこそ
すごく楽しい衝撃的な経験だった。
外国人と話すってこんなに面白い!こんなに楽しい!
自分の英語が少しでも通じたらこんなに嬉しい!
と体験できた。
大学時代:英語の本、新聞、雑誌を読みまくる
2004年の話。
- 当時、スマートフォンがなかった。
- インターネットなんか遅くて無いに等しい。
- 電子辞書なんか夢物語。(日本にはあると聞いてたけど、ロシアにはなかった)。
知らない単語を1つ1つ分厚い紙の辞書で探して調べていた。(←これ、マジ時間かかるぞ!)
モスクワの大学に入学した私、どうやって英語を勉強すればいいのか?
教科書ではなくて、普通の英語の小説。
大学の売店で英語の小説のスタンドがあって、そこでたくさんのオリジナルの英語の本が並んでました。
見るだけでテンションが上がった!
これぞ!
私の田舎町で英語の本なんか売ってなかったので、これから英語の本を英語で読んで英語を勉強するぞ!
結構の量の本を読みました。
貧乏の大学生の資金が許す限り、英語の本を買って、ひたすら読んでました。
正確な数は覚えてないけど、
英語中級者向けにオススメの英語の本はまた別の記事でまとめます。
英語の本の他に、大学で英語の新聞も売ってたので、それも買って読んでた。
さらに、ティーネイジャー向けの英語の雑誌もあったので、それも買って読んでた。
ちなみに、その頃、英語の文法はもう全くやっていなかった。
文法の基礎さえ覚えれば本が読めるので、上級レベルの文法がもういらない。
文法のテストもやったことがなかった。
本を読むともちろん無限に知らない単語が出てくるよね。
単語帳も作って、真面目に英語の単語を書いて覚えようとしたけど、長く続かなかった。
書いても書いても終わりが見えない、それでもまた知らない単語が出てくるし、単語帳に書いた単語を覚えようとしても数が多すぎて覚えられないし。
最初は頑張ったけど、途中で10個の知らない単語のうち、1−2個しか調べないことにして、単語帳への記入も大分減った。
それに、英語の文法は無意識に分かるようになった。
英語の文法もテストで成績がUP。
TOEIC990点をゲットするにはかなりの貢献。
ちなみに、ロシアのトップクラスの大学でも英語ネイティブの先生がその当時一人もいなかった。
私の大学の先生は全員ロシア人、全員ロシア語なまりの英語を話していた。
じゃあ、ボキャブラリーと文法は本を読んで覚えたけど、スピーキングはどうやって?
日本への留学:友達の公用語は英語
19歳に来日したら、世界中の留学生の友達ができて、日本語を覚えるまでに英語を公用語として使ってました。
ここで初めていわゆる「英会話」の練習が始まった。
東京外大で日本語を勉強していた1年間は、みんなは日本語がまだあまりできていなかったので、お互いに英語で話すしかなかった。
世界中の英語のアクセントを学ぶいい機会になった(笑)。
大学生活:英語の本を引き続き
その後、東大の4年間は普通の日本語の授業で忙しくても、少しずつ趣味で英語の本を読んだりしてた。
就職したら、会社で全員強制的にTOEICの試験を受けることになって、そこでTOEIC990点を達成。
TOEIC試験の準備として、どんな試験かをイメージするために2−3回の過去問を解いてみたぐらいです。
後は、今まで英語の本のおかげで身につけた英語の語彙と文法で通った感じ。
まとめ
英語嫌いからTOEIC990点までの道が長かったけど、振り返ってみれば私の勉強法はシンプルな4つのステップだった:
- 英語の文法の基礎を抑える(嫌でも)
- 英語を好きになる(ネイティブの人と話してみる)
- 英語の本を読みまくる
- 外国人友達を通じて英会話の練習
この中、英語の上達に一番貢献したのは、間違いなくステップ3の英語の読書。
それがなければやっぱりボキャブラリーも全然増えなかったし、英語の正しい文法の感覚も掴めなかったと思います。
ちなみに、スペイン語の勉強の際、ステップ2を除いての全く同じ3つのステップを踏みました。(スペイン語は最初から好きで勉強し始めたので)
スペイン語の基礎の文法を約3ヶ月間勉強してから、すぐに本を読み始めた。
最初はもちろん語彙が少なすぎて難しかったけど、どんどん慣れてきた。
スペイン語の本を2−3冊を読んだら、スペイン語試験の1級に合格できた。
私の経験から言うと、TOEIC990点までの近道は英語の本を読みまくること!
ちなみに、英語の本を楽チンして読む方法についてはこちらの記事で紹介しています。
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